エニモンネーム : クレハ
エニモンの種族 : オートマタ
エニモンの容姿 : 女性的
エニモンの年齢 : 20代~
好きな世界 : アヤカシワールド
好きな景色 : 森林
好きなテイスト : アニメ
好きな色 : #32feff
好きな動物 : マンチカン
好きな年代 : 2020年代
クレハは、火と雷の妖術に魅せられ、自然と調和した暮らしを夢見る自由な魂。児童時代に電獣と出会い、絆を育む中で、共に生きる喜びを知る。人とロボットの垣根を越えた調和を追求し、「マンチカン」の癒しの存在に癒されることが心の支え。自分の願いは、多種族が共存できる世界を創ること。
ぼんやりした一日
空は蒼く、風は静かにさざめき、世界は今日も平和な歌を奏でていた。クレハはその中で、ただただぼーっとしている。 彼女の体は最先端の機械技術を駆使してアンドロイド化され、身にまとう重厚な外殻の中には、火と雷の妖術に魅せられた魂が宿っている。
彼女の夢は、自然と調和した暮らしだった。幼い頃に出会った電獣との絆を育みながら、心の奥底に願うのは、多種族が共存し、お互いを尊重し合う世界の実現だ。そして、それを願う彼女の生活は、平和と戦いの狭間に揺れる。
今日は、特に忙しい日ではなかった。クレハは一日中、目を閉じて、ただぼーっとしている。彼女の心は静かで、怒りや焦燥は微塵もなかった。だが、その静かな日常は、いつもと少しだけ違った。
突然、街の外れから騒がしい声が響いてきた。争いの声だ。争いを起こす輩は、あえて混乱を作り出し、退屈を凌ごうとしているらしい。彼らは、世界の調和を壊し、自分たちの空白を埋めようとしているのだ。
クレハは、うんざりした気持ちで目を開け、周囲の様子を見渡した。彼女は一度、自分の重装を少しだけ動かし、外に出た。動きは瞬時に滑らかだ。
彼女は、静かにその争いの場所へ近づいた。争いの始まった場所には、ロボットと人間が入り乱れていた。彼らは、わざと衝突しあい、騒ぎを大きくしていた。事情を知らなくても、ただの混乱にすぎないことがわかる。
クレハは、陰ながらその争いを観察し、違法な煽動者や破壊工作員を摘発し始めた。彼女の存在に気づいた者たちは動揺したが、彼女は冷静に、そして静かに彼らの動きを封じた。
彼女は、争いを仕掛けた輩のリーダーにそっと近づき、静かに声をかけた。「やめなさい。平和を壊して何になるの?」と。
その瞬間、争いの渦中にあった少年と少女が、突然火の妖術を放った。彼らは、火と雷の妖術に惹かれた心の持ち主だった。彼らの目には、何かを訴えたい焔のような意志が燃えている。
クレハはその火の弾を見事にかわしながら、雷の妖術を静かに展開した。彼女は、電獣と共に育んだ絆を思い出し、彼に語りかけた。「争いは誰のためにもならない。あなたの願いは平和にこそあるはずだよ。」
少年はしばらく迷いながらも、涙を流しながら火を消した。周囲も静まり、争いの火種は鎮火された。
その後、クレハは静かに街に戻った。彼女は自分の役割を理解している。全身を機械化しながらも、心は人間のまま、調和への願いを抱き続ける。
しかし、世の中は無常だ。平和な日々の裏には、争いの種が潜んでいる。時に、退屈を凌ぐために争いを起こす者たちが現れる。だが、そのたびにクレハは静かに、その芽を摘み続ける。
彼女は「ぼーっとする」ことを好むが、その静かな時間も、時には人々のために戦うこともある。全身を機械化した身体は、彼女の意志を失くすことなく、静かに動き続ける。
そして、彼女の願いはただ一つ。多種族が共存できる世界を、陰ながら守ること。共存には理解が不可欠だ。お互いがお互いの違いを知ること。それができて初めて共存への道が開かれる。 無知と偏見は、争いの種なのである。
何もかも全てを投げ出し、ただぼーっとしたいだけのはずだった自分だったが、いつしか大切なものを守るために立ち上がるヒーローへと変わっていた。 そんな彼女の姿に、街の子供たちは憧れ、老人たちは安らぎを感じる。
クレハの静かな日々は続く。彼女の中で燃える火と雷の妖術は、平和への願いと共に、静かに輝き続けるのだった。