エニモンネーム : ルド
エニモンの種族 : モノノケ
エニモンの容姿 : 男性的
エニモンの年齢 : 10代
好きな世界 : デジタルワールド
好きな景色 : 海辺
好きなテイスト : 和風
好きな色 : #f9ff15
好きな動物 : 猫
好きな年代 : 2000年代
ルドはデジタル世界で生まれたモノノケの少年。動物の姿を持ち、妖魔と仲良く協力しながら電子文明を守る使命感が強い。猫を愛し、自由と冒険を重んじる性格で、自分の力で世界をより良くしたいと夢見ている。家族や仲間との絆を大切にし、大胆な行動と優しさを兼ね備える彼の純粋な心は、周囲を惹きつける。
**大きな岩**
遠い未来のデジタル世界に、ルドという名の少年モノノケが暮らしていた。彼は電子文明を守る使命感とともに、猫をこよなく愛し、自由と冒険心を心から大切にしていた。その純粋な心と勇気は、誰からも親しまれ、仲間とともに平和な日々を築いていた。
ある日、街の中央にそびえる巨大な岩に異変が起きた。その岩は、年月とともにどんどん大きくなり、冷気を放ち始めたのだ。その冷たい風は、空気を冷やし、作物の育ちを妨げ、人々の心も次第に沈んでいった。
この異常をなんとかしようと、偉い人たちは人々に命令して、岩を削らせた。だが、岩は削られるたびにさらに大きくなるだけだった。困惑と焦燥の中、遠くの村から新たに働き手を呼び寄せ、政府は彼らに岩を削るよう命じた。しかし、文化や言葉の違いから、彼らは思うように協力できず、摩擦だけが増すばかりだった。
一方、その岩の正体に誰も気づかなかった。それは「氷」だったのだ。冷気を放つ氷の塊は、解けることなく着実に巨大化していたが、人々はそれを岩だと誤解していた。やがて、氷の塊はさらに大きくなり、町は冬の寒さに包まれ、気づけば世界は凍てついた。
その時、ルドはふと気がついた。冷気を放つ岩の中身をじっと見つめた。彼の心によぎったのは一つの思考だった。「これは氷に違いない。氷はいつか解けて小さくなる。削ることも大事だけど、それまで待てば、すべては自然に元に戻る。」
ルドは仲間たちに声をかけ、周囲の大人たちに提案した。「焦らなくていいんだ。これは氷だから、冬の終わりとともに溶け出す。無理に削る必要はない。時を待てばいいだけだ。大切なのは加減することなんだ。」
しかし、偉い人の中には疑問を抱く者もいた。「そんな悠長な待ち方では、被害は拡大する一方だ。今こそ行動すべきだ。」と。
だが、ルドの直感と知恵を信じる者たちもいた。彼らは少しずつ、氷の性質、その変化の法則に気づき始めた。ゆっくりと、しかし確実に、氷は小さくなっていったのだ。
やがて、氷は完全に解け、町の空に春の陽ざしが差し込んだ。冷気は消え、作物は再び育ち始め、心も温かさを取り戻した。人々は争いをやめ、お互いの協..... 続きを読む >