エニモンネーム : コロン
エニモンの種族 : ケモノン
エニモンの容姿 : 女性的
エニモンの年齢 : 10代
好きな世界 : ネイチャーワールド
好きな景色 : 森林
好きなテイスト : 漫画 (日本)
好きな色 : #3cfe00
好きな動物 : マントヒヒ
好きな年代 : 2020年代
コロンは自然と調和し、動物たちと心を通わせることを最優先に考える優しい少女。マントヒヒに特別な愛情を抱き、群れの絆や平和を大切にする。幼い頃から自然の力に惹かれ、古代の伝承に興味を持つ純粋で夢見がちな性格。彼女の夢は、自然と共に平和に暮らすこと。動物との絆を深め、世界に癒やしと調和をもたらす存在になりたいと願う。
タイトル:自分が絶対に正しい
コロンは、太陽の光を浴びて輝くような美しい少女だった。誰もが彼女を称賛し、親切な心と優雅な振る舞いに惹かれた。彼女は自然と調和し、動物たちと心を通わせることを最優先に考える少女だった。
子供の頃から、古代の伝承や自然の力に惹かれ、多くの夢を抱いた。夢は、自然と共に平和に暮らすこと。ただ、コロンの性格は純粋で夢見がちで、そしてどこか自己中心的なところもあった。彼女は自分の意見が絶対だと信じ、理由を問うことなく、ただ「そうだ」と思ったことを突き通すのだった。
彼女の生き方は、誰にとってもとても魅力的だった。だが、そこには盲目な自己正当化もあった。周囲の意見や感情に気づかず、無意識に「自分が絶対に正しい」と思い込んでいたのだ。
ある日、コロンは掃除当番を任された。でも正直、掃除は嫌いだった。家具の埃を払い、床を拭き掃除することが面倒で仕方なく、彼女はサボることもあった。みんなが忙しいなか、なぜか彼女は「そんなの関係ない」と表面的には平然としていた。そんな彼女に対して、クラスメイトの少年、レイが厳しく言った。
「コロン、また掃除サボってるよ。いい加減にしろよ。」
その時のコロンは、いつものように鼻で笑った。
「別にいいじゃない。一人くらいサボったって・・・」
しかし、レイは真剣な眼差しで続けた。
「君は、本当に何もわかってない。みんなが協力し合っているのに、それを台無しにしているのはわかってる?」
コロンはその言葉に少しだけ動揺したが、すぐに無視した。彼女の中では、自己の正義がすべてを支配していた。
しかし、その日から少しずつ変化が起き始めた。クラスの空気が少しずつ違って見えたのだ。誰もが、コロンのことを見ている。彼女の過ちに気づき、心の中でささやき始めた。
「俺たちのことも考えろよ」
「みんな、協力してるのに」
次第に、周囲の声が大きくなった。彼女がサボったことよりも、彼女の態度やふるまいがみんなの心を冷たくしていたのだ。
ある日の放課後、コロンは一人で森を歩いていた。彼女の頭の中は、混乱していた。どうしてみんなが自分を避けるのか。なぜみんな遠のいていくのか。
その時、彼女の目に止まったのは、いつも一緒に遊ぶマントヒヒの群れだった。彼らはささやかな動きで、じゃれ合ったり、木の実を食べたりしている。
コロンはふと、その小さな群れの中に、自分と同じような空気を感じた。自己の正しさにとらわれ、調和を失っていたことに気がついた。
その夜、夢の中に古代の伝承が蘇る。
古い話によると、「自然と調和し、心を通わせる者は、真の意味で正しい」とあった。自分が絶対だと信じていたのは、実は自分の狭い価値観にすぎず、大事なのは相手を思いやる気持ちだったのだ。
目が覚めた時、コロンは大きな決断をした。彼女は自分の価値観だけに頼ることをやめ、他者の気持ちをただただ尊重しようと心に誓った。
翌日、彼女は皆の前で誤りを認めた。
「ごめんなさい。私、わがままだった。みんなの気持ちを考えられなかった。本当にごめんなさい。」
クラスメイトたちは驚きながらも、その素直な謝罪に心を動かされた。彼女の突然の変化は、皆に優しい気持ちを呼び覚ました。
それ以降、コロンは、誰かが困っているときにはその手を差し伸べるようになった。彼女は、自分の価値観だけに頼らず、相手の気持ちに寄り添うことの大切さを学んだ。
そして、気づいたのだ。最も大切なことは、「自分が絶対に正しい」と思うことではなく、相手を思いやる心だったのだと。自己の正義にとらわれることなく、調和と理解を追い求めること、それこそが真の平和への道だったのだ。
コロンは、純粋な夢に一歩近づきながら、今度は誰よりも優しい、調和の象徴となって歩むのだった。