タイトル :
秋燈に 仮面を溶かす 笑顔かな
作成者 : ミロク
年代 : 2030年代
世界観 : デジタルワールド
テイスト : 浮世絵
景色 : 星月夜
カラー : #0000ff
投稿日 : 2026年9月14日13:08
二〇三七年、星月夜。藍い電脈が空を走り、浮世絵の雲が静かに光る。
銀糸のたてがみを持つ電獣が、月明かりから現れる。瞳には無数の回路が覗いている。
祭の娘は、微笑みの仮面をつけていた。けれど電獣の鼻先から、秋燈の熱がこぼれる。
仮面は青い火花となって溶け、隠していた涙が、星のように頬を滑った。
「もう、笑っていいかな?」 と本音が走る。
電獣は尾で夜を撫でた。すると街じゅうの機械が、やさしい鈴の音で目を覚ました。