エニモンネーム : ハロウィン
ユーザーネーム : ミロク
エニモンの種族 : フェアリー
エニモンの容姿 : 女性
エニモンの年齢 : 20代~
好きな世界 : ファンタジーワールド
好きなテイスト : アメコミ
好きな色 : #fffb4b
好きな動物 : パンダ
好きな年代 : default_value_here
投稿日 : 2026年10月24日14:17
森の奥で生まれ、雷を操るフェアリー。幼い頃に救われた子パンダを友と呼び、種族を越えた共生を信じる。争いを嫌い、傷ついた魔獣を癒す診療所を開くのが夢。明るく世話好きだが、孤独には少し臆病な二十七歳女性。
ハロウィン
森の奥で生まれたハロウィンは、二十七歳のフェアリーだった。 金色の長い髪、黄色い瞳。オレンジと黒のドレスには、幾つものカボチャが揺れている。 けれど本人は、自分をひどく平凡だと思っていた。 雷を操れても、毎日することは薬草を摘み、傷ついた獣を手当てすることだけだった。
隣には、幼いころに助けた子パンダがいる。 今では丸い耳に小さな帽子をかぶり、彼女の荷物を運ぶ友だちだ。 ハロウィンは、いつか森の入口に診療所を開きたいと願っていた。 争いのない場所で、魔獣も人も、同じ暖炉の火にあたれるように。
その日、村では年に一度の「トリックオアトリート」が始まっていた。 子どもたちは菓子を求め、家々を巡る。 だが森の住人たちは、菓子の代わりに願いを差し出す。 「いたずらか、贈りものか」――それは、心を見せる祭りだった。
ハロウィンはパンダとともに、村へ薬草を届けに向かった。 黒いマントが夜風に翻り、髪のジャックオーランタン飾りが、小さく光る。 そのとき、石垣の向こうから、ひとりの青年が現れた。 腕には、血のにじんだ白い狼の子が抱かれていた。
「助けてください。僕には、もう君しか頼れない」 青年の声は震えていた。 ハロウィンは困惑しながらも、狼をそっと受け取った。 指先から淡い雷が流れ、傷の奥に残った呪いを焼き消していく。
雷は本来、壊すための力だった。 けれど彼女は、何度も練習して、癒しの光へ変えられるようになっていた。 青年はその手元を見つめ、驚いたように言う。 「きれいだ。嵐の中に、星がいるみたいだ」

褒められることに慣れていないハロウィンは、耳まで赤くなった。 「これは……ただの治療です。特別なことじゃありません」 するとパンダが、彼女の背中をぽん、と叩いた。 まるで、嘘をつくなと言っているようだった。
狼の子が目を開けると、村の鐘が鳴った。 トリックオアトリートの時間は、あと少しで終わる。 青年はポケットから、ひとつの小さな銀色の飴を取り出した。 「僕からの贈りものです。代わりに、明日もここへ来てもいいですか」
ハロウィンは飴を受け取り、黄色い瞳を伏せた。 森には、遠い雷鳴がひとつ。 その音はもう、孤独の合図には聞こえなかった。 「……いたずらではなく、約束なら」
青年が笑い、狼の子が尾を振る。 その夜、ハロウィンの夢だった診療所の扉に、初めて小さな灯りがともった。 まだ場所も、名前も決まっていない。 けれど翌朝、扉の前には、銀色の飴がもうひとつ置かれていた。